スタンド・バイ・ミー

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD]
気のせいか、少年モノって、たいがい、気弱君、メガネ君、ふとっちょ君、ワンパク君が、それとな〜く配されてる気がしません?
ドラえもんにしろ、名探偵コナンにしろ…
青春モノでも、群像劇の場合。かぎりなく、そういう特徴を前面にだす傾向あるように思われるのは私だけ? (『アメリカン・グラフティ』とか)
これって、まさに、メンツ的にも、ズバリですよねぇ。なるほど、配置された時点で、めちゃくちゃ黄金率、してたの…かも。
今見ると、「ああ、友情って、じつは、ある種の痛み、というか、マイナス要素… 密かな凹部分によって、より固い絆たりえるのかもなぁ…」と胸キュンなものがありました。とくに、主人公と、ガキ大将、クリス君の絆って、そういうものがありますよね。
キング氏の分身を連想させる主人公は、一家のスターであり、期待の星!だった、愛する兄を失った痛みと共に、家族の愛や関心さえもっていかれた気がして「自分が代わりだったらヨカッタのに…」と、苦しんでるし、クリスはワイルドな家庭に育ち、ヤンチャし放題だったけれど、大人の手ひどい裏切りに心痛めてるし… でも、やはり「好きな相手。得がたく思う相手を信じたい。何かしてあげたい」みたいなキモチが痛いほど伝わってきて… 
幼いながらに「(家族にさえ関心をもたれない)おまえの才能を信じる。俺が守るっ!」みたいな台詞には、ぐっときてしまいます。リバー・フェニックスが夭折してしまっただけに、よけいにクリスの運命とだぶり、うるうるうる…
たった2日だけの旅なれど「帰ってきた時、街が違ってみえた」みたいな描写に「それ、分かるぅぅ!」でした。…やはり、名作はディテールが素晴らし〜っ