昭和顔、平成顔?

noho_hon2005-03-03

先日、『速報!歌の大辞テン!!』を見てたら、YMOが『きみに胸キュン』で、遊び心全開に、アイドルごっこしてて(坂本教授、若いっ!)、その当時、最先端だったファッションも感動的、だったのですが、
その各自の年齢が30チョイだった事実に「…って、ことは現在のSMAPと同じぐらい?」と、ショエ〜〜ッ!なものがあったのでした。
気のせいか、昭和の映像とか見てたら、同じ年齢でも、断然「顔がオトナ!」だと思いません? 
噂によると『伊勢崎町ブルース』をヒットさせた当時の青江三奈なぞ、実は20歳そこそこだった、と知った時は思わずコケそうになりましたよ。ゆうこりんと、なんという差!
考えてみると、今は驚異的な若さを誇ってる奥村チヨも、ブレイク当時の映像を見ると、これまった20歳前後のはずなのに、びっくりするほど「大人っぽ〜い」ですもんねぇ。
松田聖子に代表される、80年代アイドルの頃になると、また全然、雰囲気が異なってくるし… やはり、時代の気分や周囲の期待に応じて「顔も変わる」のでしょうか? はたまた、そういう顔がもてはやされるのかな? 鶏が先か、卵が先か… うむむのむ。
でも、現在の女性高生の顔なんか見てると、やっぱ「時代の顔」みたいな、相めいたものを感じるので、あるのかしらねぇ。不思議不思議…

 『17歳のカルテ』

17歳のカルテ コレクターズ・エディション [DVD]
なんか、雑誌の映画特集をみるたび、えらく頻繁に名前を見かけ、紹介されてたことと、『トゥームレイダー』の、戦うヒロイン。ララ・クロフト役が、えらい印象的だった、アンジェリーナ・ジョリーが、怒涛の演技力で、アカデミー賞まで受賞してるらしい… との興味からみたんですが、「めちゃくちゃ、納得!」でした。
最初は、心を病んだ少女群像・物語、と聞いてただけに、あまりにも暗かったり、痛々しかったら、見るのしんどいなぁ…と思ってたんですが、北杜夫の説じゃないけれど、本当に、そういうのって、誰もが抱え持つ一部分が拡大しただけなんだなぁ… と実感させるツクリが秀逸でした。
原作が、ベストセラーな回想録風小説だけに、説得力も大。
もちろん、ウィノナ・ライダーも上手いですが、アンジェリーナ・ジョリーの、ちょっとワルのカリスマがある、毒々しいまでに、華々しい雰囲気は、まさに「彼女でなければ…」の感があり、圧倒されたのでした。
迷い多き、多感な頃に観たとしたら、忘れられない1本!になりえたかも。

  タイムリー

アウトサイダー [DVD]
やはり、何事も、タイムリーってありますよね。
具体的には、こちらに引っ越してきた当時。「ああ、どこでも、夕日と夕焼けは同じなんだななぁ…」と、思わず胸が一杯に。
その分。偶然、深夜劇場で見た『アウトサイダー』に、(特に、夕日にスティービーワンダーの曲が重なるシーンや、「ステイゴールド」って台詞に)大感動。
思いっきり共感して、うるうる…なものがあったのに、何年か前に見た時は、その時ほどの「震えるような感じ」が無くて「あっれぇ…?」と感じた記憶あります。
逆に、はじめて読んだ時。好きな方ではあったけれど、いまひとつ、そのファンタジー性が荒唐無稽に感じられた大島弓子の『いちご物語』に、「これって、まるで私じゃ〜ん」と、思わず、本を落としそうになったり…
逆に、そういう意味で、時代の気分的にも、多くの人の心に響いた時。ビッグヒットは生まれるのかもしれませんね。エヴァンゲリオンが未だ根強いファンを持ってるのは、分かる気がして…
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『NUMB』「17歳のカルテ」