『17歳のカルテ』

17歳のカルテ コレクターズ・エディション [DVD]
なんか、雑誌の映画特集をみるたび、えらく頻繁に名前を見かけ、紹介されてたことと、『トゥームレイダー』の、戦うヒロイン。ララ・クロフト役が、えらい印象的だった、アンジェリーナ・ジョリーが、怒涛の演技力で、アカデミー賞まで受賞してるらしい… との興味からみたんですが、「めちゃくちゃ、納得!」でした。
最初は、心を病んだ少女群像・物語、と聞いてただけに、あまりにも暗かったり、痛々しかったら、見るのしんどいなぁ…と思ってたんですが、北杜夫の説じゃないけれど、本当に、そういうのって、誰もが抱え持つ一部分が拡大しただけなんだなぁ… と実感させるツクリが秀逸でした。
原作が、ベストセラーな回想録風小説だけに、説得力も大。
もちろん、ウィノナ・ライダーも上手いですが、アンジェリーナ・ジョリーの、ちょっとワルのカリスマがある、毒々しいまでに、華々しい雰囲気は、まさに「彼女でなければ…」の感があり、圧倒されたのでした。
迷い多き、多感な頃に観たとしたら、忘れられない1本!になりえたかも。