カメレオンのように

以前、テレビで「整形で人生を変えよう」みたいな番組をやってて、個人的には、そのビフォアが、あまりにも不幸のズンドコ状態。精神的にも、幾重にも屈折しまくり!だったのが、整形によって、あれほどヘビィだった諸々が、一気に解決?!
あまりにも、あっけらか〜んとした、あっかる〜い口調。颯爽と去っていく後ろ姿。そ豹変ぶりに、内心。「あのお悩みは、一体。なんだったの?」と、うむむのむ… なものがあったのですが
変わったもの。欲しかったもの。不満だったのは、「見た目」でなく、むしろ「周囲の扱い」だったのかもしれませんね。
『マイフェア・レディ』の中。たいそう印象的な台詞として、主人公。イライザが「レディとは、“どう振舞うか”、でなく“どう扱われるか”によって決まるのです!」と叫ぶシーンが、心に残るのですが、それって、あると思いません?
特に女性は、そういう微妙なアレコレが如実に「見た目」とか「印象」に反映されるような気がします。第一、アイドルがだんだん、キレイになり、みるみる間に垢抜けていくのは、火を見るより明らか。人気がでると、それだけで全然、空気さえ変わるしね。
男性にしろ、またしかり。重役が窓際に追いやられると、全然、気配さえ違ってしまうのを、見たことありません?
たけしなんか、出てきた当初は、どことな〜くチンピラっぽい、胡散臭いような、ぎらぎらした風貌が、だんだん、大物感と貫禄。それに茶目っ気さえ漂わせ、なんともいえないヨイ味になってきてますもんね。
個人的にも、うんと若くて、それこそ理科系の少数派・女子してた頃は、気負いまくり、跳ねるように歩いてた娘だったみたいで、やっぱり、そういう顔してます。そういう扱われ方してたしね。ある時期より、すっごく顔が変わったみたいで、学校時代からよく知ってる義母には、冗談半分「整形した?」と、よく笑いながら聞かれるほど。
やはり、「顔は履歴書」とは、けだし名言。人は、経てきた歳月と「出会った人」による作品なのかもしれませんね。
女性の場合は「逆もまた真ナリ」。着る(選ぶ)服によって、リンクして「顔まで変わる」のも、ちょっと面白いですよね。モビール・スーツならぬ、かっちり、お仕事ウェアと、カジュアル姿では、絶対に「顔が違〜う!」気がして…