なるほど、十代

noho_hon2005-03-05

ここのところ、卒業式のシーズン! そういう集団を目の当たりにしてると、なんだか、しんみり…
村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』って作品の中。うんと印象に残った視点として、思春期まっさかりな十代の子等のことを「なにかが過剰で、なにかが、盛大に欠落してる
そのアンバランスと不安定感に、エネルギーが満ち満ちてて、ハラハラ。でも、そこが魅力的」みたいな描写してて、ひどく感心させられたのですが、大人になった今、中高生を見てると、まさに、そういう感じ!ですよね。言えてる言えてる… 
その昔。父が「卒業するとね。2度と再び、同じメンバーが揃うことはない。だから、よく目に焼き付けておくんだよ。縁がなくて、逢えない相手はゴマンといるから」とか
「見ててごらん。十年以上たつと、現在の優等生や、ローカル・スターが、案外、凡庸な存在になってて、意外と、ちょっとヤンチャしてた子や、学校時代は、居るか居ないか分からないような地味な子が、ぐんぐん頭角をあらわしてきて、びっくりさせられるから。現在、親を泣かしてるような娘が、実にイイお母さんになったりする…」と笑ってて「へ〜ぇ」だったのですが、なるほどなるほど…
実際、同窓会になぞ、卒業した翌年の1回しか行けてないし… トホホのホ 
親や先生達が「その、ピカピカの肌や、若さ、エネルギーがまぶしいっ!」と言ってたのが、当時は、あまりにも「…???」だったですが、なんだか、分かる気がして…