相性の妙

その宮藤官九郎が、雑誌で対談してて、何気ないエピソードが興味深かったです。どうも、彼の面白さは、独特の価値観をもつ、ウルトラ・父さんの存在によって培われたような気がするんですが…
「僕は、いまひとつ、そのツボ(怒らせポイント、等々)が分からないので、おっかないんですよ。でも、母親は、よく分かるし、そこが楽しいらしくって…」みたいな部分に「それ、分かるっ!」
思えば我実家でも、母がよく父のこと「親戚の人たちは皆、揃って、お父さんが“気難しい”とか“カッチンだ”とか言うけれど、私には全然、そんなことないのに。これほど、分かりやすい相手はないし、そこがイイところなのに…」と、ムフフな表情に、「なるほどなぁ…」
そういえば、『哀しい予感』の中にも、「どうして、他の人には分からないんだろう。私には、手に取るように見えるのに…」みたいな描写に感動してしまったんですが、ありますよね。そういうことって。
現に私も、ダンナさんの世間一般的には“変なところ”(ピンとくるものが、世間一般からは、かなりズレてる)が楽しくて、一緒になった節あるしなぁ。
相性って面白いなぁ、と感じてしまうのでした。