『昨日・今日・明日』

昨日・今日・明日 [DVD]
思えば、高校時代の英語の先生が、映画大好き人間で、脱線しはじめると止まらなかった(ちょっと嬉しい)ので、そのヨモヤマ話の片鱗が、脳裏にこびりついてるんですが…
ずっと、この作品のこと。「刑務所送りをまぬがれるために、妊娠しつづける女性のオハナシ」との知識しか無かったため、いまひとつ?でしたが
改めてチェックすると、『自転車泥棒』『ひまわり』の、イタリアを代表する名匠。デ・シーカ監督作品で、これには、ひっくり返ってしまったのでした。
それにしても、さすがイタリアの法律。やることが、粋〜〜っ!
しかも、思いっきりのコメディで、かぎりなく大らかな艶話なのに、あっちょんぶりけ〜〜っ。特に1話目、3話目なぞ、ほとんど、寅さんか、キュプラ作品か、ってな、下町人情話ですもんね。びっくり。
とにかく、セクシーでパワフルなのに、カラッとして嫌味ないソフィア・ローレン(ダイナマイト・ボディに、クラクラ…)と、少々ダメダメ、伊達男のマルチェロ・マストロヤンニの存在感が素晴らしく、「これが出来る役者さん、今じゃ、ちょっと居ない…かも」と感じてしまったほど。
きくところによると、未だに本国では「彼女にまさる女優はいない」の感に、リスペクトされてるそう、ですが、パワフル・肝っ玉母さん(1話目)、アンニュイな有閑マダム(2話目)、セクシーで人情もろい売春婦(3話目)、全部、見事なまでにハマってるのが「をををっ!」。
なるほど。『グラン・ブルー』の、エンゾ(そのキャラで、主役をくう人気)や、そのママン(西洋版、ジャイアン・ママ)は、このような土壌で生まれたのですね… と、ひどく納得したりして。
この、怒涛の生命力エネルギーと、並々ならぬ家族の絆が、違うベクトルをもつと『ゴッドファーザー』になる訳ですね。な〜る…
いや〜〜っ、名画って色々な意味で「発見が多い」ので楽しいわん。