『宮廷女官チャングムの誓い』と『ガラスの仮面』の共通部分

そんな修羅場でも、『ガラスの仮面』は根性で見てしまふ私達…
そして、ふと感じたんですが、なんか、この2作品。すご〜く、基本構造というか、配置、微妙なベクトル部分が、うんと似てるなぁ、と感じてしまいました。
ガラスの仮面 第1幕 [DVD]
まずは、卓抜した天賦の才(片や料理、片や演劇)を軸にした、痛快サクセス・ストーリーであるあたり。でも、その資質がゆえに、めらめらとジェラリーを燃やした凡人達や、利害関係ある面々の陰謀が、次々と襲ってくるあたりとか
果てしなく無償の愛でヒロインを包む、見守り男さん(!)の存在に、炎の師弟関係。ライバルは、かぎりなくパーフェクトなサラブレッドだったり… えとせとら、えとせとら。
偶然だけど、先日、見たものが、たまたま、双方。「その才気ゆえのビター描写」で「をををっ!」なものがあったです。
チャングムの場合。その、料理における天才的な閃きゆえに、それが仇となり、つい、慢心。技に溺れて、初心を見失い、手痛い目にあうし
北島マヤの場合。なまじ「人を惹きつけすぎる」がゆえに、主役さえかすむのに、周囲が当惑。一種「(舞台)荒らし」の扱いをうけて、 不遇な目にあったり、等々。
微妙な方向性は違えど、それを「慧眼なる師は、ちゃ〜んと見抜いてた!」あたりも、ウリ!で、思わずゴックン… なものがあったのでした。
しかし、たとえ「あちゃ〜〜っ!」な目に遭っても、それが逆に幸い。「のちの、大きなプラスへの布石となる」あたり、エンターティメントとして、実に秀逸。爽快な部分ですよね。さすがさすが。
時代や国境を越えて(片や、超・ロングヒット。片や、世界のあちこちで、人気沸騰の噂)「面白いもの」の基本は、同じなのかなぁ、と感心してしまった次第。