冬ソナ現象の余韻

また、聞くところによると、あまりの熱狂ぶり。半ば「今年を代表する!」ひとつの「現象」に近かった感に思われるんですが、それを受けた、周囲のリアクションというか、さまざまな声や、感想、等々に、きわめて面白いものを感じます。
最近では、渡辺淳一発言に、おもわずウケてしまいました。いわく。このドラマは、徹底して性愛要素をのぞいたツクリに特徴があり、そのロマンチズムに熱狂する層には「女性としての、幼さ、未熟さ」を感じるとのこと。
あくまで、そちらの見地から、「斬りっ!」する勢いには、同じ、物語の創造手として、かすかな嫉妬も入ってるかな?と、密かに苦笑おぼえたりしてね。
十年前。ある層が、エヴァの空気や綾波レイに「これは、私だ…」と感じて熱狂したのと似た要素、感じます。だって、現在の日本では「一途」や「タブー」が、ドラマとしては成立しにくくなってるんですもの。そのブームを支えてるのは、日頃、むしろ地道な存在の方々、ってのも、なんだか妙に納得で。
でも、あれって(とくに初恋部分の描写が)「誰でも思い当たる節ある」素朴さに満ち溢れてる分。惹きこまれたのかもしれませんね。(噂によると、監督の実体験も、相当に盛りこまれてる? とのこと。第一、ロケ地からして監督の故郷だし)
私は、十代のユジンが、ちょっと影のある、複雑なものをもった、孤独っぽい少年。チュンサンに惹かれた理由、分かるような気がしたナ。