ドラマ&ドラマ

さてさて。最終回・ウィーク。先日は『ラストクリスマス』が終りましたね。
ひとつには、話題性のため、先だって再放映した『東京ラブストーリー』を、なまじ見てしまい、その色褪せぬ名作度に舌を巻いた分。個人的には、うむむ…になってしまいました。
あくまでパロディとして「狙った」んだとは思うんですが、ディテール部分に、その既知感が強すぎて、アチャ〜ッ 
それに、今をときめく矢田亜希子に“新境地を開拓すべく”というか“登場人物に奥行きを与えるため”か… かなり、難しい要素を盛りこんだ(難病はともかく、元・ヤンキーで、バツイチで、セフレ沢山なのに、その中のひとりに片想い、等々)は、違和感ありまくりで… 『白い巨塔』の、いかにも、お嬢さん!な役が、まさにハマり役だったのと、対照的。
なんだか、いたるところ。計算が目に付きすぎ、感情移入しびれたのが、寂し〜〜っ!
いや、きっと、『東京…』で、アイドルだった鈴木保奈美に、赤名リカという、難しくも大胆な役を与え、それが、たいへんに大成功をおさめた「夢よ、もう1度」なキモチは分かるんですが… 
出演者的にも、うんと贅沢し、「今をときめく」素材、散りばめまくり。練りに練った脚本、企画、と、そのキモチと、御馳走感は分かるものの… 船頭さん。多すぎて、山に登っちゃったかな? 
追っかけ(再生)で見てたので、その直後。ふとした興味から、BSに、チャンネルまわしたら、『冬のソナタ・完全版』の、最後の方をやってて、地上波とのあまりの画像の差に、ついつい、惹きこまれてしまうことしきり。(とくに、あの見どころは風景の美しさ、でもありますしね)
そのあまりの引力と、噂の名場面オンパレードと「あっ、この場面。(地上派では)無かったね…」みたいな、マニアな楽しみ方が拍車をかけ、寝不足にも関わらず、最後まで見てしまったのでした。トホホ…
いってしまえば、現在の日本のドラマが、古今和歌集なら、韓国ドラマは、かぎりなく万葉集な印象でしょうか? 前者は、めちゃくちゃ、技は光ってるんですが、ベーシックな生命力、というか、ある種のエネルギーにおいて、ズルいほどに「ど真ん中!」なんですもの。“シンプル・イズ・ベスト”の語が、ふと脳裏をよぎったりしてね。