優しい時間

こういう、名人芸に近いような、駒を揃えまくり、時間をかけて(?)“丁寧に作られた”ドラマって、な〜んか、ホッとさせられますね。
とにかく、風景がキレイ。富良野の自然が、ほとんど、全体の“語り部”に近いほどの圧倒的、存在感であります。そのテンポに調和した、ベースを流れる、ゆったりとしたリズムと、それでいて、自然の厳しさや、心の魔。弱みや隙間部分を上手にすくいあげて緩急つけてる部分たるや、絶品。スタッフ一同の“気合いっ!”を感じてしまふ…
寺尾聰、ほ〜んと、イイ役者さんになりましたね。お父様の、宇野重吉とは違った意味で、名優への道を確実に着々… それと、山田太一ドラマの再放送とか見てても、よく感じるんですが、ビッグネーム脚本のドラマって、意外と「人材(新人とか、旬の人気者とか)で冒険」してることが多いので、そういう意味でも興味津々。