バランス(男性の場合?)

必殺仕置人 VOL.6 [DVD]
でも、人間。意外と、そういうものかもしれませんね。甘いモノを食べると、辛いものが食べたくなったり、辛いものを食べると、甘いものが欲しくなったりする旨じゃないけれど。
ひょっとして、男の人の場合。むしろ、パワーバランスというか「顔の使い分け」みたいな部分あるのかな?
学校時代。下宿仲間の常連さんに、決して卑屈ではないのに、なぜか「喜んで家来に徹しまくる」子がいて、知ってか知らずか、みんなも、こき使うことしきり。「な〜んか、ドーナツ食べたいねぇ」とか「のどが渇いたと思わない?」などと言うと、すかさず「はい、ただいま…」。
もちろん、お金は出し合うし、助っ人も、じゃんけんやクジ引きで決めるんですがね。1度、見るにみかねて「ひどいじゃないのぉ。彼ばかりこき使ってぇ」とクチをとがらすと、「だって、愛とは“相手の欲しいものを与える”ことだろ? これって、思いっきり、愛じゃ〜ん」と言われて「……」。
「いいのいいの、気にするな。実はアイツ、マゾなんよ。もっとイジメたってくれ。ぎゃははは…」と言われたものの、あとで、実は、かなりの御曹司で、場所によっては裏番長っぽい部分もあるのを知って、ほぇ〜〜っ。
他にも、自分の知ってる範囲では、笑わせ係のアホアホ君だと思ってた子が、じつはサークルでは、ニコリともしない、憎まれ役の鬼瓦先輩として通ってることを知った時も、随分、驚いたし… だからこそ、中村主水も、あれほどウケたのでしょうか?
聞くところによると、昨今、話題になってる『特命係長 只野仁』も、それっぽい部分が醍醐味なんですってね。
はじめて家をでた頃。「おまえさぁ、誰に対しても“同じ顔”するだろ? そこがガキなんだよ」と説教されて、キョトンだったですが、そういうことだったのかな? 遅ればせながら、ちょっとジグソーパズルが解けた気分に、うっしっし