バランス

noho_hon2005-02-24

たとえば、受験勉強をしてた頃。
苦手で苦手で、見てるだけで頭の痛くなりそうな、数式の大行列を目にした後は、赤毛のアンの故郷や古都の風景をスナップした雑誌の切抜きを眺めて、目の保養。あるいは、荒唐無稽なまでの能天気漫画や、冒険活劇モノを読んだりすると、ス〜ッと落ち着きました。
実際、才媛なるクラスメイト(宇宙と考古学、大好き人間)が、よくクッキーを焼いてきてくれて、入れ物の瓶なんかにもリボンをかけ、昼休みとかに「はいっ♪」と配ってくれたんですが「好きなの。な〜んか、そうすると“落ち着く”んだよね」ってのが、すっごく分かる気がしてね。
そうやって進学した後も、宿題の設計図とか書いてる時は、それだけだと沸騰しそうになるので、かたわらでコトコト煮物をしたり、編み物の籠を置いてると、なぜか、無性に“癒される”ものがあったです。
逆に、家庭に入り、思いっきり生活と奮闘するようになると、今度は、『カイロの紫のバラ』じゃないけれど、束の間の別世界なる映画ワールドが、急に魅力的に映ったり、突然、思い立って、資格試験に挑戦してみたり… すると、それよって双方が、しっくり馴染み「バランスがとれる」ような気がしてしたんですよ。不思議不思議…