はじめて

思えば『冬のソナタ』にも「はじめて」というタイトルの曲が効果的に使われてた気がするんですが…、たとえばアヒルカルガモが、すりこみ効果。「はじめて見たものを、親と思いこみ、ついていく」現象じゃないけれど…(『王様のレストラン』にも、この現象がユーモラスに使われてましたよね)
「はじめて出逢ったもの」って不思議なほど「大きなインパクト」として残ってる気がしません?
就職してはじめて配属されたのは、新大阪のマンションでした。
私にとっては、はじめての社会人生活。はじめての大都会っ!
たとえば、モデルルームの近所に、ウルトラ・こだわりの喫茶店がありまして(密かに、道楽喫茶店と呼んでた。だってインテリアから音響設備、食器のチョイスに至るまで、素人目に分かるほど、“尋常でなかった!”んですもの)その摩訶不思議空間に唖然。「これが大都会なのね…」と感心したです。
夕刻になると、(新地あたりに?)出勤していくおねえさん達の艶姿に、「女の人って… 化けるのね」と驚嘆したり、人の数に圧倒され、数分ごとにやってくる電車にアングリなり、信号機がカウントダウンするのに、のけぞり…
ものすごぉ〜く、あやしげ〜な地下喫茶店でお茶を飲んでたら、うっかりコンタクトを落としてしまい、悪役同盟みたいなオッチャン達が、意外や意外。懸命に探してくれたり、その方々も坊や扱いしそうなアネゴさんが寄ってきて「まずは、服と髪よ」と優しくチェックしてくれて(大正解っ!)、「へ〜ぇ」だった記憶あります。
満員電車が、朝。大きな橋をわたる時の鉄橋の音。「キラキラ輝く川面」と共に、忘れられないのでした。