頭角をあらわす方は…

思えば、小津監督に興味をもったのは、まだ無名時代のヴィム・ヴェンダース監督が来日した際。ニュースの、ちょっとしたミニ・コーナーを、たらり〜んと眺めてて、釘づけになりました。まばたきするのも忘れてしまったほど。
雑談風インタビューに応え、同時に、取材陣が渡したハンディ・カメラで撮影した「ちょっとした映像」ってのが、腰を抜かしそうに「ずばぬけてた!」んですもの。
そういえば、まだ、きわめてマイナーだった頃のロバート・ロドリゲス監督やウォン・カーウァイ監督が来日した際も、まったく同様でした。
ほんの軽〜いノリ。ミニ取材のコーナーで「ハンディ・カメラで撮影したもの」を見せたり、映画学校の生徒に教えてる光景… 模範映像を見せて、ノウハウを教えてるのをみて、ひっくり返りそうになったですよ。
やはり頭角をあらわす人って「ちょっとしたこと」が、既に
     タダモノじゃな〜〜い!!!
そういう訳で、思わず前述のヴェンダース監督のお名前が、ぐりぐりとインプットされたんですが…、それゆえ、芋づる式に「その彼がこよなくリスペクトして、万感きわまった瞳で熱く語る小津監督って一体、何者?」と、タ〜ラリなったのでありました。