『お早よう』

とまぁ、正統派・映画ファンからすると、かなり邪道な経緯で、その存在を知った小津作品… でも、まずは西洋の方々が「ひっくり返った」ってのワカルような気がしますね。何気なくも、ささやかな日常を切り取りつつも、ほとんど名人芸な美意識!でもって「作りこんでる」んですもの。
そういえば山田詠美の『トラッシュ』を読んだ時、一番、印象に残ったのは「もし、愛があるとしたら、それは“おはよう”みたいな、何気ない言葉を“引き出してあげること”」ってくだりが、何より印象に残り、感銘をうけました。
この作品もまた、ある意味で、ニュアンス的に非常に通じるものがあって、ドキドキ。「やはり、天才って通じるものがあるんだなぁ」と唸ってしまうことしきり。
本当に、他愛ない日常の描写なれど、なにげない台詞や小道具、ふとした間に至るまで、不思議な魅力にあふれてますよね。しみじみと感心…
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『BLOG IN PREPARATION』「「お早よう」 無駄でまわる喜劇」
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