少数派が損をする?!

そんなさまを見るだに、ふと脳裏をよぎったこと。やはり趣味や(美)意識、価値観が少数派だと、なにかと損しがちだと思いません?
たとえば… 学生時代。似たもの同士が集まるゆえんか、むちゃくちゃアバウト集団。ほとんど、砂漠の国も真っ青で、律儀さんや、キチントさんが悶絶してました。(普通、世間では、「そちらが正義」なのにねぇ)
だって、約束なんて語は、死語も同然。定刻には「誰もおらん」なんて日夜茶飯事。
見た目は、凶暴な強面ロックン・ローラー風なのに、やたら時間に正確な、律儀アンちゃん、いつも「おらん、おらん〜っ」と泣いてました。「どこだどこだぁぁ」と探しまくり。
後から、相手の子に「毎度のことながら(!)、泣きながら探してたよぉ」と伝えると「あっ、すっかり忘れとったぁ」とポリポリ。「謝っときな」というと「いいんだ。あいつ、マゾやもん」には「……」
「“相手の喜ぶこと”をする。これ、すなわち愛だろ?」と涼しい顔なのに、絶句。
趣味といえば、今にして思えば、あまりにも意識が先を行きすぎてた某青年。当時としては珍しかった、少女漫画のファンで、その素晴らしさを懸命に語れど、誰も分かりません。熱くなるほど、みなさん、引きまくりで、往年のザビエルも、かくや?!
こういう場合は、論破より作戦。『ガラスの仮面』を、それとな〜く部屋に転がし、周囲をして「もっと続きを!」と悶絶させたのは内心。「やるぅ…」だったのでした。(なつかしや)
ダンナさんも、いつも関心が早すぎて、琴線に触れるものは、みな、商業的に成り立たず、「あっ、またツブれた」の記録が着々。でも、ほんに、こういう(ネット)時代になってマイナー派も浮かばれたよね。本当にヨカッタヨカッタ。