『七年目の浮気』

七年目の浮気 特別編 [DVD]
映画史上に残る名シーン。地下鉄の風で、スカート、ぶわ〜っ!が、あまりにも有名なこの作品が、思いっきり、すちゃらかなオハナシとは知りませんでした。
妻子がバカンスで開放感、な生真面目氏の元に、思いがけず「上の部屋を、友人の留守中だけ借りてるのぉ♪」って、謎の美女が登場。
根は、きわめて小心なのに、職業柄(むふふ系出版社、勤務)想像力だけは、ふんだん。その分、妄想炸裂。その、デヘデヘ&「いかんいかん」なオタオタ加減と、彼女の徹底した能天気さのコントラストが、笑えます。
とにかく、マリリン・モンローの可愛さ、大爆発! 「その魅力が、あますことなく引き出されてる、最高傑作」と評されるのが、よ〜くワカル気がしました。このあたり、ビリー・ワイルダー監督の眼力と才覚に脱帽。
噂によると、彼女は本格・演技派になりたかった模様ですが、それは他の誰でも出来ること。この役と存在感は、まず「彼女しか不可能!」です。いまでも、世界中のスターを思い浮かべても、このリメイクが可能な女優さんは、ちょっと思い浮かばないほど。
改めて、こういう世界における、資質と役割の関係… 「(当人の)欲しいものの、やりたいこと」と「周囲の期待」のギャップについて、考えさせられますね。
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