なぜか、どつかれ星

という事情ゆえんかどうかは、定かでないんですが、“勝ち負け”って概念で、すっごく印象に残ってるのは、なぜか私の場合。人生の節目節目で、「あんたにだけは、“負ける”とは… 先を越されると思いもよらなかったぁ!」と冗談半分。どつかれ回されてしまう星にある模様なんですよ。ほとんど、「この道は、いつかきた…?!」に、クラッ
具体的には、はじめて、フォークダンスのお誘いを受けた時。教室で、友人に「あれっ、行かないの? はじまっちゃうよぉ」と言われ「…うん、ちょっと、待ってるから…」と答えたとたん、相手の形相がかわり、ずるりずるりと、後ずさり。
キャ〜〜ッと絶叫しつつ、廊下をドタバタ。「たいへんたいへん… 事件よぉ!」と絹を裂くような余韻をのこしつつ、放課後の教室を去っていったのが忘れられません。
そして翌日は、クラスの女性全員に囲まれ「さぁ、白状しなさい…」と、冗談半分、袋叩き。ポカスカ。ひとりになぞ、きわめて真剣な表情で、上記の語を、切々と訴えられた時は「……」。その、あ〜まりにも真に迫ってる表情に、うむむのむ。
思えば、それを皮切りに、どれだけ言われたことでしょうか? 学生時代には、男子にまで「おまえに負けるとは(自動車学校の卒業や、進級、等々が)、世も末じゃ〜っ」と、頭抱えて嘆かれるしね。果ては「あんたの存在意義は、底辺をささえるボトムラインにこそある」と断言されて、げっ
進学、就職、結婚と、全部「うそだと言ってぇぇ!」の対象とされた気がします。なんでやねん?
それこそ、婚約した時なぞ、給湯室で、トイレで、エレベーター、待ってる時。これまった、「信じられな〜い」と、笑いつつも、ポカリポカリの連続。保険のオバちゃんにまで、呼び出され、真剣な表情で「して、どうやって、つかまえたん?」と、見るからに「冗談でしょ」って顔されて、ガ〜ン。
どつかれ星にボヤかれ星… もって生まれた宿命、かも。