匠型 vs 天才型

noho_hon2005-01-28

先日のTVチャンピオン、レゴ王選手権が面白かったです。
惜しむらくは、なにかとパタパタしてたもので、後半部分から見た関係。各自のプロフィールとか、前半戦をチェックできなかったのが、かえすがえすも「残念っ!」だったんですが、いやもう、その技術力の高さたるや、ハンパじゃないんですよ。かぎりなく、職人芸っ!
当然のごとく、それぞれ、独自の芸風を確立してて、(中には、徹底して、あのポチポチを見せない仕様にして、美学を追求したり…とか)うんと見ごたえあり… 圧巻。
それこそ、甲乙つけがたく、「ここまでくると、判定は、かぎりなく見る人の感性や趣味の問題になってくるなぁ…」ってほど、だったんですが、優勝者となった紅一点のお姉さんが、キャラ的にも芸風的にも、異彩を放ってて、興味深かったです。
ひとことでいうと、他の方が、匠の技、チックなら、彼女は天才風…
一貫して、のほほ〜んとしてるし、作品も、製作途中なぞ「なんじゃ、こりゃ〜〜っ!」とムンクになりそうに???だったり、するのに、完成品を見ると、アッと驚くサプライズに満ちてて、アッチョンブリケ
たとえば、変身の工夫を競う、立体芸なぞ、中には時節柄。新札にアイディアを得て、あのポチポチを活かして、見る角度によって、お札の肖像画とか、各特徴あるパーツを浮かび上がらせるアイディアも、アッと驚いたんですが
な、なんと彼女は、各面に、かぎりなく、アバウトだけど、実に味のあるドット絵で四季を描いて表現し、そして、全体を開くと、トータル・メッセージが浮かび上がる、という凝った仕掛けになってて、どひゃ〜〜っ! 
とどめは、決勝戦。たいがい、パートナーとして、同じ趣味とレベル高さで関係が結ばれた参謀を、アシスタントに連れてきてるのに、彼女は、また、例の、のんびり口調で「…彼氏ですぅ…」。
しかも、(相手が)半分、迷惑そうなのも、笑える笑える… でも、照れもあったのかもしれませんね。組んでる手つきや作品を見ると、かなりの使い手とお見受けしましたので。
まぁ、そんなこんなで、これまった、各人。ハンパじゃないレベルの高さで、技が炸裂! そういう中。彼女は「これまで、作ったことない〜ぃ」と言いつつ、製作した真っ赤なデカ車が、インパクトと、オリジナリティ、で他を圧倒。
じつに遊び心に溢れてて、他の方が、大人の美意識と技術力を見せ「ほ〜ぉ」と唸らせる感じ(徹底して“無重力の表現”に、こだわった、宇宙ステーションも凄かった)、なのに対し、彼女の芸風は、かぎりなく、発想がユニークで“神の手をもつ、幼稚園児”ってな雰囲気なんですよ。
最初。思わずアングリ。あるいは、コケてのち、白旗パタパタ… みたいな感じで、印象的、だったのでした。(しかも、決して“綿密な計算型”でなくて、作りながら、思いつきでやってる辺が、また、うわおっ!)
他の方々も、ある意味で、途方もなく“違ったベクトルの存在”にビックリしたんじゃないかなぁ。思わず、ニヤニヤ… なものがあったりしてね。
往々にして、対決モノって、物語にせよ、怒涛の精進型に対し、トボけた天才型の存在が、イイ味だす気がするんですが、案外。世の中の構図って、あるレベル以上になってくると、そういうものかもしれませんね。思わず、考えさせられた次第。