エンゾ・アングル

グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版 [DVD]
たとえば、『グラン・ブルー』世界の中。なぜ、ジャン・レノ演じるエンゾが、あれほど魅力的に映ったのか、その秘密はアングルにもあるような気がします。
それこそ、子供時代の彼でさえ、彼が登場する時は、「ぐぐっと見上げる」ような、まさに“兄貴〜〜っ!”ってな角度。まさに“仰ぎ見るように”、大男然と彼を表現してますもんね。
やはり彼の親友である、ジャック・べッソン監督は、そのあたりの勘所を熟知してて、『ニキータ』でも、ほんの遊び心エピソード(?)として、彼を登場した時も、この醍醐味部分を全開!
ハジけた寡黙の殺し屋を演じさせて、実にイイ味出してるし、このアイディアを膨らませて、『レオン』も出来た…ってエピソードには「なるほどなぁ…」なものがありました。
思えば、『レオン』にしろ、マチルダとの身長差からくる味を最高に上手に生かしてるし、ここでもまた、まさに“エンゾ・アングル!”を強調してるあたり、ニヤリとなってしまったりしてね。