『サイダーハウス・ルール』

サイダーハウス・ルール DTS特別版 [DVD]
やはり、偉大なアーチストは、そのティスト、というか、独特のリズム、というか、雰囲気だけで「ああ、あの人の作品だなぁ…」とワカルといいますか、その気配力には、思わず感心してしまうものがありますよね。
あの『ギルバート・グレイプ』や『やかまし村』シリーズの、ラッセ・ハルストレム監督作品、って興味から観たんですが、やはり、彼のもつリズムであり、映像だなぁ、と大いに納得!してしまいました。
同時に、気のせいか、ここまで、ひとつひとつのパーツだけ見ると、とことん重い!要素であるのを、じつに軽やかに、寓話的にさえ描いてしまうあたり、な〜んか、ジョン・アーヴィングっぽいよなぁ、と思ってたら、思いっきりビンゴぉぉ!
じつは、まぎれもない、彼の原作で、じつは長い長い作品であるのを、彼自らの手で凝縮し、脚本化した、ってエピソードにも、驚嘆してしまったです。
主人公のたたずまいや、まなざし、雰囲気が、大いに、ダークな要素をも、淡々と浄化してるなぁ、配役の勝利、だなぁ、と思ったものの「…はて、彼って、どっかで見たことあるような…」と思ってたら、じつは『スパイダーマン』シリーズの、トビー・マグワイアであるのを知って、のけぞりました。(いや、印象として「全然、違った!」ので)
う〜ん、彼のキャラって本当に、“大いなる虚構”世界が似合ってる、のね。
考えようによっては、同じアーヴィング作品。『ガープの世界』や『ホテル・ニューハンプシャー 』で、あの、ロビン・ウィリアムズや、グレン・クローズジョディ・フォスターナスターシャ・キンスキーが、光りまくってたのですから、彼も意外と… でっかい注目株、かもしれません。
中でも、とりわけ、美しい音楽が印象に残ったんですが、調べてみると、レイチェル・ポートマン。彼の手がけた作品をチェックしてみると『妹の恋人』『スモーク』『ショコラ』と、好きな作品が目白押し、だったので、思わず小躍りしてしまいました。(やっぱりぃ!)
こういうのって、なんだか嬉しっ♪
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『中空庭園』「サイダーハウス・ルール」