『ゲロッパ!』

ゲロッパ ! GET UP スペシャル・エディション [DVD]
井筒監督の『のど自慢』が想像以上にヨカッタので、この公開時。メディアのあちこちで、かなりの強気パフォーマンス。その独自なる個性共々、興味津々… だったのですが、ようよう見ることができて嬉しかったです。
ある方の「万人にお薦めできる作品ではないけれど、ハマる人には、とことんハマることうけあいっ」って声に「言えてるっ!」
さすがに冒頭部分の強引さ。いきなり、バイオレンスあり、コテコテ・ギャグあり。「んなバカな!」の連続。その濃ゆさは、ひっくり返った玩具箱状態(!)。
思わず引いてしまったのですが、終盤にむかい、一見。関係なさそうに見える要素が、それぞれの意味をもち、笑いあり、涙あり、で痛快なオチに収束していくあたり「へぇ〜〜っ」だったのでした。
(さすが、エンターティメントをよく知っていらっしゃるぅ)
『のど自慢』もそうだったけど、とにかく井筒監督。子役の使い方が抜群にうまい!ですよね。最近。『タイガー&ドラゴン』で、その役者力を遺憾なく発揮してる西田敏行の、まさに独壇場! 
それと、常盤貴子の女優力でもって「あとは、すべて許すっ!」みたいなものがあったりしてね。
個人的には、なんとも楽しいエンドクレジットの遊び心が、お気に入り。さすが、一線を画した役者さんは、まず例外なく「それぞれの味でもって、魅力的に踊れる」事実に「やっぱりぃぃ!」なものがあったのでした。
あるいは江戸時代の芝居小屋って、こんな感じだったのかな?と、ふとね。