間接的に知らしめる表現

やはり、見てる側に直接は分からなくても「相手のリアクションで、ソレと知る」ってのは、結構。多いと思いません?
ヒカルの碁 1 (ジャンプコミックス)
たとえば、ちょっと前にブレイクした『ヒカルの碁』なぞ、囲碁の知識が全然、無くても、相手が「ををっ」と身をのりだしたり、ゴックンとか、ドキッとしたりする表情。
あるいは急に青ざめたり、震えたり、無口になったり。「急に、場の空気が変わる」緊張感、等々で、その力量を示唆。
ヒカルの成長も、資質も、彼に乗り移った、平安時代天才棋士、藤原佐為の力量も、とくに「その種の目利き」によって知れる、ってのは、じつに巧い方法。(この場合は、宿敵であり、サラブレットたる、アキラの存在が素晴らしい)
個人的には、囲碁のネット対戦で(佐為が打ち)世界中がゴックン、な図に「現代ならではだなぁ…」と、思わずウケてしまいました。
ある意味で、『ガラスの仮面』にも、そういう側面ってありますよね。どの程度に「凄さが分かるか」ってのは、やはり「誰が、どう反応するか」にかかってますもんね。アキラの場所に、おもいっきり姫川亜弓がいる訳だし…
凡庸さと卓抜したものの資質を、併せ持っている、ってのは、ある意味。主人公の資質なの…かも