“面白さ”って何だろう?

noho_hon2005-07-06

先日の投稿エピソードの顛末を書いて以来、思わず考えさせられたのですが… そんな折、ふと脳裏をよぎったのは、先週。テレビで見た(ものまねの)コロッケが取材されてた際のオハナシ。
その歴史が紹介されてて「へ〜ぇ」だったんですが、最初は、ありがちな話。クラスにひとり、学年にひとりレベルの「うんと、ものまねの上手い子」って、いるじゃないですか。それだけでローカル・スター!
もともと、小心でシャイな少年だったのが、この特技で一気に人気者になり、自信をつけて「キャラさえ変わって」しまったほど。十代の頃には、夜の街で「ひとつの芸」として披露し、評判になって「お金をもらう」レベルにまでなったみたいでした。
やがて「絶対、イケるよ」との友人の薦めもあり、九州から上京。意気揚々と披露したら、なぜか「全然、ウケなかった」んですって。がく〜ぅ。
でも、その見てくれたメンツってのが凄いんですよ。四半世紀近く前の、赤塚不二夫タモリに… 逆にいうと、彼らの嗅覚もまた「尋常じゃなかった」んですね。いわく
     たしかに“似てる”よ。でも、“面白く”ないっ!
ショックをうけて大きな壁にぶち当たった彼。その後、試行錯誤してる内、ふとしたミスから突然、ドカンとウケたのに「…それって、何?」
分析してる内。どうやら「特徴を強調」したら、「笑ってくれる」ってのを、学習し、その方向に磨きをかけることしきり。また、これまた、ほんのミスから「レコードの回転数を間違えた」時に、思わず膝ポンッ! 「これって、使えない?」
このようにして、バリエーションを増やし、競争の激しい中、のぼりつめたみたいでした。要するに、「まんま」では全然、「面白くも何ともない」訳ですね。
同時に、ものまね「された側」って、たいがい「ムッとする」か、場合によっては「ムキになって、否定する」のも、ひとつの人間心理というか… 機微をついてる気がしません?
先日の件も、あるいは近いものがあったのかもなぁ… と感じてしまったのでした。