『鋼の錬金術師』

noho_hon2005-07-28

思えば、この作品のあらすじを、さくっとダンナさんに説明した時。「それって『どろろ』だよね」との第一声。それが、めちゃくちゃ嬉しかった!記憶あります。
だって私も「まさに、そうっ!」だったんですもの… (彼は、放課後の図書館で、手塚治虫全集を貸してくれたお方であ〜る)
特に「元の身体を取り戻す旅」ってあたり… うんうん。
とにかく、輝く才能と若さが、まぶしいばかり! 絵も魅力的だし、アクション・シーンもスピーディで迫力があり、何より、発想や展開が斬新で、登場人物もビビッド。「現代的センスで、今をいまを斬る」卓抜した手腕に、もしも手塚治虫が生きてたとしたら、猛烈に「嫉妬した」だろうなぁ… と感じてしまったりしてね。(最大級に誉めてます)
微妙なところが、アニメの味。原作の味、と、なってた部分も興味深かったですよね。(このあたりの事情。舞台裏話が、何巻目かの巻末に、ゆる絵で描かれてて、思わずプププ…)
鋼の錬金術師(11) (ガンガンコミックス)
アニメも、原作への敬意と、自分の領分における仕事への気合が感じられてそれゆえ、ますますヒットに拍車をかけたのかな。(かなり、アニメは変えてたなぁ…と感じたのは、私だけ?)
映画化の関係か、先日の夕刊で、原作者の荒川弘が談話を述べてて、これが、なかなかに興味深かったです。
じつは実家が北海道の酪農家で、ずっと生命と共に長じ、そのあたりの事情も、イマジネーションの源になってる旨。「へ〜ぇ」と感心してしまったのでした。なるほど、都市部の子が、“頭の中でイメージした”作品とはひと味違う、微妙な勘所のルーツは、実は、そのあたりにあったんですね。
劇場版『シャンバラを征く者』が、どのような評判になるか、楽しみ〜〜っ