『CASSHERN』

CASSHERN [DVD]
なにやら、前評判の高さの割には、あまりにも、その後の評価がいまひとつ(特にネット評は、お気の毒なほど)。よって、逆の意味で興味おぼえたのですが… たしかに、これもまた、映画版『FINAL FANTASY』に近い、「……」なものがあったです。
(双方、原作とか、諸々の思い入れのあまり、映像技術に気合が入りすぎて、本編が押され気味?)既知感の集大成になってしまったのが、なんとも残念無念。
たしかに「ああ、一生懸命、作ったんだなぁ…」って情熱は、ひしひしと感じるんですがね。難しいものなんだなぁ、と、しみじみ。
だけど、思いがけず収穫だったのは「こういう(CG時代にフィットする)役者さんって、いるんだなぁ」と再確認させられたことかな?
たとえば、唐沢寿明なぞ、『美味しんぼ』をドラマ化した時、あまりにも山岡士郎役に「ぴったんこ!」で感動覚えたのですが、やはり、こういう映像世界に、実によくフィットしますね。(逆に損をしてたのが、生身感の強い、寺尾聡… いい役者さんなのにねぇ)
ミッチーこと及川光博なんか、ほとんど独壇場! ぜひ、こういう方面で金字塔作品を残して欲しいものです。
個人的には、主人公役は、伊勢谷友介でなく、むしろ要潤(よかったっ!)、オダギリジョー、ライン。もしくはジャニーズの誰かにやって欲しかったような… (その伊勢谷友介が、ハチクロの映画版への出演が決まっただなんて… ビックリ。誰をやるんだろ)
エンディング・テーマを歌った、宇多田ヒカルが、それだけで「完璧に、世界を作り上げて」て、改めて、その天才ぶりが浮きぼりに。これも、ちょっと皮肉といえば皮肉でした。
だけど、紀里谷和明。随所に光る部分があっただけに、試行錯誤しつつ、大きな花を咲かせて欲しいものです。頑張れ、新時代の旗手達っ!
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